麻豆はきれい?
「今日ネットで買い物した?」最近、こんな会話が中国のオフィスでよく聞かれるそうです。そして、さらに彼らの注目を集めているのが「麻豆」です。この「麻豆」はカタカナ読みで「マートウ」と発音されますが、彼らが話題にしているのは、中国料理出てくる漬け物のことでも、高原植物のことでもなく、ネットに出てくるモデルのことです。一般に中国語でモデルと言えば「模特」(モートェ)と言い、スラリと細く、キャットウォークが出来て、顔も美人でないとなれませんが、こちらの「麻豆」はそうでもありません。キャットウォークが出来なくても、少しぐらいポッチャリしていても、顔が少し悪くても、「隣のお姉さん」的な雰囲気があれば、誰でもなれます。
インターネットの普及とともにネットショッピングの利用者も増加していて、今や購入できないものはないぐらい、ありとあらゆるものがネットで販売されています。ネットショップを開設するオーナーも、自分の店が扱う商品をより良く見せようとあの手この手の試行錯誤を繰り返しますが、その中の一つの方法として、モデルの起用があるのです。しかし、本当のモデルを起用するとコストがかさむため、近所の大学生やOLなどから募集して起用するケースが増えているのだそうです。
「麻豆」とはまた妙な名前をつけたものですが、あくまでもネットでの話ですから、中国のレストランで「麻豆」を見つけたからと言って、変な期待をして注文しないように。出てくるのは薹が立った給仕が持ってくる漬け物だけです。
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