子供のご機嫌取りの果てに
最近よく聞くニュースに、「子供が○○をした」と言うものがあります。○○には「誤って銃を撃った」とか「車を運転した」とか悲惨な結果になっているものも多く見受けられます。銃や車のキーは親がきちんと管理していれば防げる問題であるにもかかわらず、後を絶ちません。
中国でも同様のニュースが流れました。子供が運転する大型ジープ・ハマーを目撃したバスの乗客が撮影した写真がネットに流れたのです。運転していたのは4歳の子供で、最初乗客達は信じられなかったが、後を追って確認したところ、左右にふらふらと走っているハマーの運転席には確かに子供が乗っていたのです。ただし、よく見ると大人が自分の前に座らせて、2人でハンドルを握っているだけでした。しかし、もし子供が変な気を起こしハンドルを大きく切ったらどうなるか。バスの乗客は撮った写真をネットに流したのです。
ネットでは大きな反応があり、この無責任な運転手を糾弾する声が上がりました。しかし、警察ではこの写真では証拠にならず、違反として運転手を処罰することは出来ないとしています。
車の持ち主は、社員がお客のためにしたことで、お客の子供が運転したいとぐずったので、少しならと運転席に座らせたのだとか。この社員はクビにすると、車の持ち主は謝罪していました。この社員、たかだか子供のご機嫌取りのために、自分の人生を棒に振ってしまったのです。
本当に恐ろしい話です。車はおもちゃでも何でもない、動く凶器だと言うことを、理解できていない人が本当に多い。注意して運転していても事故は発生するのに、子供を運転させるなんて言語道断です。日本でもこんなドライバーいるんでしょうか。子供の教育のためにも、いけないものは断固としていけないと言える親でなければならないと思います。子供に公共の安全や我慢を教えることは、一時の子供のご機嫌取りよりも、ずっと重要で意義のあることです。
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