80年越しの婚約
みなさんは結婚にどんな夢を抱いていますか?それとも、今夢破れて離婚有りですか?幸せな結婚とはいったい何なんでしょうね。中国でも、最近は離婚率も上昇し、幸せな結婚とは何なのか、良く特集が組まれたりしています。しかし、今回はどんな特集よりも考えさせられるニュースだった気がします。
17歳の時「童养媳」(トンヤンシー:息子の嫁にするために貰う女の子)として貰われてきた女性が、80年経った今年、やっと結婚式を挙げ、籍を入れたというニュースは、見ず知らずの人、数千人がその結婚式に集まるほどの衝撃を与えました。
今年97歳になるAさんは「童养媳」として当時14歳だったBさんのところへ来ました。やがて4人の子供を儲けましたが、民国、抗日、文革と時代の波にのまれ、結婚式を挙げる余裕もないままこの歳になってしまったと言います。今では4世代が同居しとても幸せな日々を送っていますが、まさか結婚式を挙げることになるとは思いもよらなかったようです。
Aさん記者に「80年間幸せでしたか」と尋ねると、「家の金は私が全部握ってるんだから、彼は私に逆らえないのよ」と笑っていました。Bさんは「彼女は私に大変良くしてくれて、良くできる人です。今回の結婚は彼女への感謝の気持ちを込めて、催しました」と言っていました。
最近の若者が簡単に離婚することについてどう思うが質問すると、Bさんは「気持ちが挫折したときは、夫婦双方が衝動的にならず、問題を冷静に考え、相手の立場になって考えること。つまり、周恩来総理が言った『互敬互愛互諒互譲』(互いに敬い、愛し、諒恕し、譲る)に、最低限の責任感を加えれば、気持ちの問題などは問題ではありません。」と答えてくれました。
2人は集まった大勢の人たちに祝福され、とても幸せそうでした。Aさんにこれから何がしたいかと聞くと「子供を産みたいわね」と言って皆の笑いを誘っていました。
「童养媳」と言えば、不幸な結婚を思い浮かべますが、この2人にとっては様々な苦労も、幸せのスパイスに出来たのかもしれません。2人の幸せにあやかりたいものです。
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