あなたは結婚式はどこで挙げましたか？
あるいは、どこで挙げたいですか？
ホテル？　協会？　神社？　

でも、中国では葬儀場で挙げた人がいるのです。
しかも、挙げたくて挙げたのなら、笑い話にもなりますが、
なんと花嫁は棺の中で純白のドレスを着て横たわり、
新郎はその脇で新婦の写真を抱きながら結婚式を行ったのです。

この新郎新婦は、2008年3月に知り合い、
2009年12月2日結婚届を提出、
今年2月4日立春の日に結婚式を行う予定でした。

新郎は29歳で広告関係の仕事をおこない、
新婦は21歳で元の仕事を辞め、新郎と同じ広告関係の仕事に就いていました。
新婦は新郎の仕事が忙しいのを気遣い、
結婚式の準備はすべて自分でやったのです。

しかし、幸せは永く続きませんでした。
1月27日、2人は翌日新郎の妹の結婚式に参加するため、
午後一緒に出かける予定でした。

新婦はその日の午前中、店先を貸してくれる人と会うことになっていて、
待ち合わせをしていましたが、いつまで経っても新婦は現れず、
携帯もつながりません。

おかしいと思った彼は、彼女が向かった店に向かいました。
現場に着いたとき、店は閉まっていましたが、カギはかかっておらず、
中に入ってみると、血だらけになった彼女が倒れていたのです。

病院に運び込まれたときは、もう遅く、
8ヵ所を刺された彼女を救うすべは、もうありませんでした。
結婚式まであと8日でした。

その夜、彼は彼女が一人で準備していた結婚式を挙げ、
きちんと彼女を花嫁として迎え入れることを決意したのです。

霧雨が降る中、葬儀場で執り行われた結婚式で、
この日のために、新婦が育ててくれたお礼にと、
自ら用意していた腕時計を、新郎が代わりに送る段になると、
会場では誰一人涙を流さないものはいないほどでした。

そして、無事結婚式が終わると、
彼女を天国へと送ったのです。

あまりに悲惨で、悲しくて、私は涙が止まりませんでした。

以前、日本でも結婚を控えた女性が、
ネットで集まった連中に殺されるという事件がありました。
そのときも、悲惨な事件で、涙しました。

今日は本日の中国語で自殺の記事を書きましたが、
命の大切さをもっともっと多くの人に分かって欲しいなと思います。
一体、いつになったらこんな悲惨な事件がニュースにならない日が来るのでしょうか。

この新婦を殺した犯人は、その日のうちに警察につかまったと言うことです。

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