芸能界では子役が活躍することも珍しくないですが、
最近ではスポーツや音楽の世界でも天才キッズというものが出現し、
何事にも低年齢化がすすんでいるようです。

親御さんも我が子のために、様々な習い事をさせ、
小さいときから才能を伸ばそうと躍起になっているようです。

それは中国でも同じことで、裕福な家庭でなくとも、
無理して子供に習い事をさせているようです。

そんな中、とうとう小学生の塾講師が誕生しました。
彼女はまだ10歳で、得意科目は古文と英語、
中学生の授業も受け持ちます。

彼女の父親が経営する塾で働く彼女は、
教育方針について父親と良くぶつかるそうです。
彼女の父親の教育方針は、勉強は生活と同化しなければならないというもので、
食事や睡眠と同じように読書や勉強を毎日することが大切だとしています。

それに対し、彼女の考え方は、一言で言えば「強制しない」と言うことで、
やりたいときにやり、やりたくないときにはやらないと言い、
学校で何時間も強制されて机に座っていても、勉強になんかならないと言います。

彼女自身、勉強も遊びも同じで、むしろ遊んでいる時間の方が長いようです。
そんな彼女の得意な教授方法は「ゲーム教授法」で、
日本などでも授業にゲーム感覚を取り入れたりしますが、
まさにそれで、子供がする石蹴りなどを用いて、算数の命題を解かせたりするのです。

私も、学校の授業ほど面白くないものはなかったと今でも思いますが、
もし、こんな先生に教わったら、さぞ楽しく勉強が出来るようになっただろうなと、
少しうらやましく思いました。

しかし、勉強などと言うものは、この子も言っているように、
やりたいという気がなければ、いくらやっても無駄なんですよね。
現在、いろんな教育法が編み出されていますが、
結局子供達のヤル気を引き出せなければ、机上の空論になってしまいます。

金をばらまいて学校に行けと政策でうたっている政党がいますが、
一体それで、本当にこの国の教育は良くなるんでしょうか。
子供達のヤル気をそぐだけの、横並び教育から脱却しなければ、
いつまで経ってもこの国は良くならないと、そんな風に思ったりもしました。

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