お兄ちゃんの命を救う弟
1月16日の午後、湖南省類底市新化県の妊婦が、
元気な男の子を無事に出産しました。
傍らの看護婦は、その男の子の臍の血を100mlほど採ると、
クーラーボックスに入れ、急ぎ飛行場へ運びました。
臍血が、無事広州へと搬送されたという話を聞いた男児の父母は、
ほっとした表情を浮かべました。
実はこの男児には、8歳になるお兄ちゃんがいて、
白血病のために広州で治療を続けているのです。
2004年にお兄ちゃんは鼻血が止まらなくなり、
病院で診たところ、白血病と診断されたのです。
両親は彼の治療のため、大きな病院に入れ、
月収1000元余りの夫婦は、治療費捻出のため、
家を売り、家財道具を売ってしまいましたが、
それでも、お兄ちゃんの生命を維持するのがやっとでした。
根本的な治療をするには、骨髄移植か臍血移植しかなく、
前者は40万元、後者でも20万元の大金がかかるとあり、
簡単にできるものではなかったのです。
また、移植には適合するかどうかも大きな問題で、
ドナーを探すのも大変なことなのです。
そこで、夫婦が採った方法が、
もう1人子供を産んで、臍血移植することでした。
それで、冒頭の顛末となったのです。
現在凍結された臍血は各種の検査を受けており、
適合すると分かればすぐに手術になると言うことです。
お兄ちゃんは、物わかりの良い子で、看病に来るお父さんに、
「パパ、お金がかかるなら、治さなくても良いよ」と言ったそうです。
早くこのお兄ちゃんが病気から救われて欲しいですね。
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