私が子供の頃は、不良だ、ヤンキーだと、
校内暴力の主役は学生側でした。
それを親や教師が正していくものでした。
学園ドラマも、熱血教師が道を外れていく生徒を、
熱い心で正していくというものが、良くも悪くも多かったのです。

しかし、時代は変わり、
今や、モンスターペアレンツに暴力教師と、
校内暴力の主役は大人になっています。
ま、校内暴力の主人公だった学生達が、
大人の世代になったと言えば、それまでなんですが。

そんな、大人達に育てられる子供達は、
将来一体どうなる事やら。
あの、熱血魂に育てられた子供達が、
こんな大人になっているのですから、
末恐ろしい気がします。

中国でも、暴力教師は話題に上りますが、
今回はビンタをして、ニュースになりました。

ある生徒が学校の宿舎で、消灯時間を過ぎても眠れず、
蒲団の中で、携帯電話にヘッドホンをつけて音楽を聴いていました。

ところが、蒲団が光っているのを見つけた見回りの教師が、
その生徒の蒲団を引きはがし、携帯を取り上げると、早く寝るように言ったのです。
しかし、彼はもう少し聞いていれば寝られると言ったため、
それに激怒した教師が、彼に平手打ちを食らわせました。

彼は床に吹き飛ばされましたが、それでも従わなかったため、
さらにこの教師は、平手打ちを何度も食らわせたのです。
結局、彼は耳鳴りがし始めたので、逆らうことをやめ、この教師に従ったのです。

その晩11時でしたが、連絡を受けた母親が息子の腫れ上がった顔を見て、泣き崩れたのです。
翌日、病院で検査した結果、左外耳道に血がたまっていることが分かりました。
彼は耳鳴りがやまず、人の話もろくに聞き取れない状態になってしまったのです。

経過はどうあれ、結果生徒に被害を与えてしまった教師は、
しかるべき処置をされるべきだと思いますが、現在、詳細を調査中とのことで、
この教師の処遇は決まっていないようです。

こういうニュースを見聞きする度に、
お互いの話にもう少し聞く耳をもてば、
こんな事にならずに済んだのに、いつも思います。

体罰と行き過ぎた暴力は違います。
必要な体罰は大いにするべきです。
しかし、後遺症が残るものは、体罰ではありません。
それは、暴力です。その辺をはき違えている親や教師が多いのではないでしょうか。

厳しく叱り、しっかり導く大人が減っていくのは、日本も中国も同じような気がします。
そんな大人にならないよう、私も気をつけないといけないなと、改めて思いました。

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