皆さんは、トラを食べたことはありますか？
私はもちろん食べたことはありません。
中華系の民族では、トラのように強くなれるからと、
食べるなんて言う話もあるが、実際に食べている話は、
見たことも、聞いたこともありませんでした。

ま、日本では様々な海の生物を食べますし、
韓国や北朝鮮、中国東北部などでは、犬(赤犬)を食べます。
ヨーロッパでは、カタツムリを食べますしね。
ま、世界にはいろんな食文化がありますので、
とやかく言う問題でもないと思うのですけどね。

しかし、今回は食文化の問題で片付く話ではありませんでした。
中国雲南のシーサンパンナ(西双版納)で、
インドシナトラ(印支虎)を殺して食べた男達に、
多額の罰金が言い渡されたのです。

事の顛末はこうです。
男Ａが、今年２月、仲間の男Ｂを誘って、
シーサンパンナの自然保護区に河蛙を捕りに行きました。

辺りが暗くなったとき、男Ａが持っていた猟銃で暗がりの中にいた動物を、
撃ち殺してしまいました。

二人がよく見ると、底にはトラが横たわっており、
事の重大さに気付いた二人は慌ててその場から逃げました。

翌日、男Ｂが仲間６人をつれて現場に戻り、
証拠隠滅のため、トラを捌いて、食べてしまいました。

結局裁判で、トラを殺した男Ａには、
国家1級保護野生動物(所謂重要天然記念物)の価値、48万元(約640万円)と、
罰金10万元(約133万円)、および懲役12年が言い渡されました。

同行してトラを食べた男Ｂには、懲役４年と罰金２万元(約27万円)が、
翌日男Ｂに同行した男達には、それぞれ懲役３年執行猶予４年、
罰金１万元(13万円)が言い渡されました。

今回のこの男達は証拠隠滅のために、トラを食べたようですが、
どんな気持ちだったんでしょうか。

ま、犯してしまった罪は、きちんと償い、
これからは、動物保護に性を出してくれると良いんですけどね。