さて、皆さんは12月1日が何の日かご存知ですか？

　　答えは、「世界エイズデー」です。

　　日本のニュース記事を検索しても、「世界エイズデー」に関する国内のニュース記事は、あまり見あたりませんが、中国では、かなり大々的に取り扱っていました。

　　中国では10万人とも100万人とも言われる、エイズ患者ですが、世界エイズデーの前日には、胡錦涛国家主席が、当日には温家宝首相が、それぞれ、関連施設に訪れ、患者やスタッフなどと交流を持ちました。

　　ま、パフォーマンスに過ぎないと言えば、そうかもしれませんが、患者達にとっては、国家のトップが見舞いに来てくれるのは、
何にも代え難く、励みになるのではないでしょうか。

　　その反面、22年間おこなっている「世界エイズデー」を知っている日本人は、果たしてどれぐらいいるのか、あやしいものです。国を挙げて何かしているということも、あまり聞きませんし。

　　私自身、彼らに何が出来るわけでもなく、無力でありますが、彼らを理解すると言うことは、私にも出来ます。

　　この国は、世界に対し本当に無関心だなと思うことが、中国の新聞を読んでいると、痛感することがよくあります。

　　特にこのような「国際○○デー」のような世界的行事を、大々的に、テレビ、ラジオなどのメディアで、取り上げてないわけではありませんが、見聞きする機会は、日本ではあまりに少ないように感じます。

　　特に、なにかキャンペーンやイベント、あるいは政治家などがどこかを視察するなど、パフォーマンスでもなんでも、国民に宣伝する人がいないように感じます。ま、そうしたから、何かが変わるというわけでもないし、私のような無力な人たちは、結局何も出来ないかもしれない。

　　でも、「国際○○デー」とは、1年に1回、そのことについて考えようという、良い機会を作っているのであって、その日を宣伝もしないで、「考えよう」も何もないような気がします。

　　ちなみに、今日12月2日は、奴隷制度廃止国際デーです。これも、ご存知の方はいらっしゃるのでしょうか？

　　ともかく、日本のメディア報道と中国のメディア報道のあり方の違いを見て、特に、そんなことを考えてしまいました。

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