12歳の少女が水くみ
中国南西部の日照りはすでに半年が過ぎ、水不足の生活は人々の生活を大きく変えています。都市部ではまだ物資の供給などがあり、幾分楽なようですが、山間部の村などでは遠くへ水をくみに行かなければならないようです。
ある12歳と13歳の姉妹は、それぞれ1.5キロの水を、2q離れた川まで、両親と一緒にくみに行ってるのです。この水くみ場は、彼女たちの村との高低差が1200mあり、ほぼ切り立った崖のようになっています。道が険しいこともあり、往復の時間は2時間もかかり、1回に運べる水は男性でも15キロが限界で、ましてや少女達が運べる水は大人の1/10が限界なのです。
家族4人でくんできた水は大切に使われ、顔を洗ったり、食器を洗ったりする水などは、汚れた水を使います。さらに家畜へも与えなければならないため、毎日3回の水くみでくんできた水はその日のうちになくなってしまいます。
彼女たちが住む村は、雲南省の省都昆明から約100qほど東の曲靖市の村で、隣村まで歩いて2時間以上かかり、車は全く来られない、陸の孤島となっているため、政府の救援は期待できず、4世帯の村人全員が、水くみ場へ水をくみに行っている状況が半年間続いているのです。
日本は本当に水がいつでもあり、特にここ千葉県にいると、水不足は遠くの世界の話にしか聞こえませんが、世の中には生きるための水を確保するのに、どれだけ大変な苦労をしているのか、改めて考えさせられます。アフリカの子供達が水をくみに行く映像をテレビなどで見ますが、大変だなと言いつつ、お茶をすすっている自分に、何とも言えない気持ちが湧いてきます。世界中の人が水で困らない世界が早く来ると良いなと思います。
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