白色情人節の前哨戦
中国は本当にどんどん様変わりしています。私が留学していた15年ほど前にはなかった物や習慣がどんどん入り込んでいます。インターネットによる情報の輸入と携帯などの通信手段による情報の普及がそれを加速していると思われます。以前は台湾や香港などで流行っているものが北京で流行り出すのに数年かかっていたものが、今やほぼタイムラグ無しで流行っているようですし、日本の情報も私が知らない「へ〜そんなものが日本で流行っているんだ」と言うようなものが、テレビ・ラジオの番組で紹介されていたりします。
そんななかで、最近時期的にももうまもなくの「ホワイトデー」(中国語で「白色情人節」)が専ら大きな話題になっているようです。2月14日のバレンタインデー(中国語で「情人節」)、今年は2月28日だった元宵節(日本の小正月にあたるが、中国ではバレンタインデーと同じ習慣がある)と、これら独身の男女にとっては欠かせないイベントに、さらにもう一つ「ホワイトデー」と言うものが追加されようとしているのです。
ホワイトデーを前に、ネットでは様々な形でアプローチする人々が増え、前回取り上げた広東の女性達のように何とか恋人を探そうとあの手この手を駆使しているようです。
このホワイトデーは日本が起源の風習だとされていますが、どうやら紀元前三世紀のローマですでにこの習慣はあったようです。諸説あるでしょうが、中国のニュースで紹介されていたのは、ローマ皇帝が2月14日恋愛結婚禁止令に背いた2人を救ったことを記念して、この日をバレンタインデーとしました。その1ヶ月後の3月14日に、この救われた2人は死ぬまで変わらぬ愛を誓い、この日をホワイトデーとしたのだそうです。
日本のホワイトデーはどこかのお菓子屋さんが売上アップに考案したのが始まりで、マシュマロを送るとしたのはこのお菓子屋さんのアイディアなのだとか。最近ではブラックデーなるものもあり、4月14日には前二月であぶれた男女が諫め合う日でもあり、おかまどうしが愛を確かめ合う日でもあるそうで、韓国ではさらに毎月15日は「イエローデー」「グリーンデー」などと同じ様に愛を確かめ合う日がもうけられているのだとか。絶対に企業の策略だと思いますが。
そんなホワイトデーも、中国ではまだ受け入れられたばかり、「待っていないで、積極的になる」と言うことに目覚めた人たちが広めているようです。ある結婚相談所のCEOは「本当の愛を探す男女に、勇気を与えてくれるもので、素晴らしい日です」と語っていました。
もうまもなくホワイトデーですね。日本では「バレンタインデーのお返しの日」となっていますが、男性諸氏この際日頃告白できない女性に思い切って告白してみてはいかがですか?「愛を誓い合う日」でもあるわけですし。
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