ダブルデッカーでの通学は禁止
みなさんは車を運転しますか?
もちろん運転には気を遣い、十分すぎるほど注意をして運転をしているとは思いますが、
運転中、学校などの標識に注意して運転しますか?
例えばスクールゾーン。登下校の時間帯はラッシュ時間帯でもあるため、
スクールゾーンを抜け道に使うドライバーがいて、事故が絶えないのだとか言う話も聞きます。
車止めを置いてあっても、わざわざどかしてまで進入する者もいるとかで、
無謀な運転手が、子供達の登下校の列に突っ込んで、死亡事故にいたるケースもしばしばあります。
また、スクールバスなどに対しても同じで、停車して生徒が乗降している脇を、
猛スピードで追い抜いていったり、走行中に無理な追い越しをかけたりする者もいるようです。
自動車事故に関する問題は世界共通で、様々な国から同様のニュースが配信されてきます。
もちろん、中国でも事情は同じで、国土の広い中国は、スクールバスを利用するケースが多分にあります。
しかし、このスクールバス、ミニバンのようなものから、中型のバスまで様々で、
特に、目立った標識を出しているわけでもなく、一般の車に紛れて走っているのが現状です。
そんななか、先月より、施行された法律により、スクールバスへ国家基準の標識提示が義務づけられ、
今年7月1日には、全国のスクールバス安全基準が正式に施行されることになり、
スクールバスへの安全どが、一気に上がると期待されています。
この法律には、使用してはいけない車両として、ダブルデッカーや連結車両などをあげ、
決められた標識を提示し、車体の色は黄色で、少なくとも10名の生徒を送迎できる車両であると定められており、
中国で初めて明確な規定がスクールバスに対してなされました。
しかし、ある小学校は毎日1200名の生徒を送迎するため、100両もの車をレンタルしていますが、
新しい基準に合致する車両は一台もないのが現状です。
これらの車両を基準にあったものに変更するのは、様々な問題がありますが、
スクールバス運転手達から学校への要望が以前からあったこともあり、
学校側は導入せざるを得なくなっているようです。
様々な問題があるスクールバスですが、子供達の安全のためにも、
しっかりと準備して欲しいものです。
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