第四回 「ピンインを読もう」
前回、語学を学ぶ4段階の第2段階「話す」について語りました。いかがですか?少しは真似して話せる言葉が増えましたか?
さて、いよいよここからが、中国語学習の小学校入学、つまり第3段階「読む」です。
それでは、まずこちら【ピンイン字母表】 を見てください。
沢山のアルファベットが出てきましたね。実はこれが、中国語の発音すべてです。日本語で言えばローマ字ですが、これは「ピンイン」と言います。皆さんはこれからこの「ピンイン」の読み方をすべて覚えることになります。大変そうに見えますか?確かに量がたくさんあって大変そうに見えますが、皆さんはすでに中国語の音に慣れ、少し発音できるようになっているはずです。それならば、あとは、その発音がどういう綴りになるのかを覚えるだけです。さほど難しい話ではないはずです。
例えば、皆さんは日本語の発音は出来ますよね。「あ」から始まって「ん」まで、そして促音便や濁音、半濁音、破裂音とすべて発音できるはずです。そして、ひらがな、カタカナ、またはローマ字がどの発音になるのかすべて覚えているはずです。中国語も同じ事です。発音さえ出来ていれば、あとは文字をあわせていくだけです。
さて、しかしこれでは、どれがどの発音か分かりませんよね。そこで、皆さんがすでに持っている教材が役に立ってくるわけです。どの教材も入門編であれば、先ほど言った「ピンイン」が解説されているはずです。それに従って、それぞれのピンインがどのように発音されているのかを覚えてください。色々と解説されていると思いますが、まずは「音」と「ピンイン」のスペルを結びつける事に集中してください。
教材をお持ちでない方は、次の方法でやりましょう。少しめんどくさいかもしれませんが、しっかりとついてきてください。
まずは、 【小学語文】 を開いてみてください。画面右側にアルファベットが並んでいますね。これもピンインです。試しにどれでもかまいませんので、一つクリックしてみてください。すると画面中央に、左のようなものが表示されます。そうしたら、右側のスピーカーの絵をクリックしてください。するとスピーカーから中国人の発音が聞こえてくると思います。このように、一つ一つ発音を確認してみてください。
ただし、ここで注意が必要です。ここにあるのは、子音(声母)と母音(韻母)が別々に掲載されているので、子音の発音には記載のない一般的な母音を付加して発音しています。どの母音がついているか聞き取りながら、子音の発音を覚えてください。
どうしても、日本語の解説が欲しい、系統立てて覚えたいと言う方は、こちら【NHK新中国語入門 CDブック】 をお薦めします。発音から、基礎、応用とオーソドックな内容ですが、丁寧に解説されていますので、初心者でもわかりやすいと思います。
さて、第3段階は、これで終わりではありません。もう一つ中国語で重要なイントネーション、つまり「声調(せいちょう)」と呼ばれるものを覚える必要があります。それは、 次の回でお話しします。
それから、何度も言うようですが、 http://listen.rbc.cn/ は聞きづけて、真似をしてくださいね。
では、次回は「声調」についてです。
劉白雨 2009年12月23日
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