第三回 「真似をしてみよう」
前回、語学を学ぶ4段階の第1段階「聞く」について語りました。いかがですか?
はっきり言って、聞き取れる単語なんてないですか?そう、なくて良いんです。聞き取れる音があれば良いんです。「ア」でも「イ」でも、何でも良いんです。何度も聴いた音がでて来るなと、感じるだけで良いんです。
そうなったら、次の段階「話す」です。ここでも、引き続き、 http://listen.rbc.cn/ を聞きづけてください。聞きながら、聞き取れた音が出てきたら、今度は只管真似をして
声に出して言ってみてください。正しいかどうかなんて関係ありません。あなたが聞き取ったとおりの音になっていれば、それが正しいのです。
口の動かし方とか、舌の位置とか、そんなことは一切気にしなくて良いです。ただ只管自分の耳を信じて、聞き取れた音を真似してみてください。真似するだけです。そう歌詞の意味が分からない歌を見よう見まねで歌う気分でかまいません。
1時間全部真似することはありません。そんなことは入門者にとって不可能です。最初は1つ、2つ。だんだん、増やしていって、100っこも真似の出来る言葉が出来れば、ひとまず、第2段階はクリアです。
しかし、数を増やすことが目的ではなく、正確に真似が出来ているかが問題なのです。あなたが聞き取った音の高さ、イントネーション、息づかい、こもった音なのか、明るい音なのか、もちろん話すスピードや
テンポも含めて、自分で聞き取った音に出来るだけ近づけて発音することが大切なのです。
焦ることはありません。赤ちゃんが母国語を発音できるようになるまで、1年かかるのです。なおかつ正しく話せるようになるには、さらに1年、2年練習しなければなりません。ですから、のんびり構えて、真似する練習をじっくりとやって下さい。
真似できる言葉が100を一つの目標に、よく聞いて、何度も真似をして話してください。もし、そばに中国人や中国語が出来る人がいたら、
合っているか間違っているかのアドバイスをもらっても良いでしょう。
そうやって、100の言葉が真似できるようになったら、いよいよ次の段階です。
では、次回は「読む」についてです。
劉白雨 2009年12月22日
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